日本犬/ニホンオオカミ

ゲノムプロジェクト

これまでに全ゲノムを決定した個体 (高深度ゲノムのみ)

かつて、九州、四国、本州にはニホンオオカミが、北海道にはエゾオオカミが生息していました。しかし、どちらの亜種も明治時代に絶滅してしまいました。私たちのこれまでの研究から日本犬の成り立ちにニホンオオカミが関わっていることが明らかになって来ました。まだ未発表データのため詳しくは説明できませんが、日本犬とニホンオオカミの全ゲノムを決定して解析することにより面白いことがわかってきました。また日本犬の起源を明らかにするために日本列島のイヌの古代DNAも調べています。以下にこれまで決定したゲノムと、現在決定しつつあるゲノムを図に示します。

絶滅したニホンオオカミ

bioRxivに論文を公開しました。

Gojobori J, Arakawa N, Xiayire X, Matsumoto Y, Matsumura S, Hongo H, Ishiguro N, Terai Y. The Japanese wolf is most closely related to modern dogs and its ancestral genome has been widely inherited by dogs throughout East Eurasia. doi: bioRxiv,

https://doi.org/10.1101/2021.10.10.463851


Scienceを始めとする様々なメディアに紹介されました。

 

絶滅したニホンオオカミ

絶滅したニホンオオカミ

ニホンオオカミ

8個体(本州、四国)

柴犬

5個体

紀州犬

2個体

秋田犬

3個体

現在、ゲノムを決めている個体

縄文時代のイヌ

奈良・平安時代のイヌ

16世紀のイヌ

江戸時代のイヌ

チョウセンオオカミ

エゾオオカミ

北海道犬

四国犬

琉球犬

甲斐犬